PPPアンプ(続き)

5670+WE396PPPアンプだけど、音に慣れてきたために、自分が志向する音との微妙な傾向の違いなんかもみえてきた。ある一点を除けば(それが何かは作る方の楽しみのために取っておく/笑)steinwayのピアノの音が好きかBoesendolferのピアノの音が好きかというくらいの好み程度のことだから、使うパーツによって調整可能なはずだ。そんなことを考えていたら、ちょうど昨晩Lucyさんからお電話をいただいた。いろいろお話していたら、その「一点」も含めてパーツの選別でほとんど俺の志向する音に振れるということで、また楽しみが増えた。
で、そうなるとこのアンプは充分メインと張り合える本格的な音になるはずなので、ケーブル類も少し考えてみようということになり、まずはRCAからあれこれつなぎ替えてみた。これまではアンプといっしょにLucyさんからお借りしていたものを使っていたのだが、これは低域から高域までストレートに伸びる傾向のケーブルで、なるほどモニターするにはいい。が、俺がふだん聴く音はこれほどストレートじゃなくていい。もっと肌理がほしいところだ。そんな雑味ともいえる要素がないと音楽を楽しめない。で、あれこれ聴いてみた結果、これまで使い道がなかったVAN DEN HULのH.C.D.310というケーブルがいちばんいい。そのうちヤフオクにでも出そうかとまで思っていたケーブルだから、これはまったくラッキーである。高域の芯が少し甘く木管アーティキュレーションの再生なんかにわずかに難があるものの、弦楽器のざわめきが手にとるようにきこえていいのである。相性というのは不思議なものである。このケーブルからこれだけの音が引き出せるとはまったく予想外だった。ラッキー!!