スピーカーの高さ

以前から気になっているのだが、DALI/Towerはどうも普通のSPと聴き位置の高さのデフォルト値が違うような気がする。ツィータの高さに耳を合わせるよりも、20センチほど高い位置で聴いたほうが音場が自然というか、音の奥行情報と楽器の位置関係の高低がしっくりくるのだ。SonusのConcertinoだとやはりツィータの高さで聴いたほうが自然な感じがするから、部屋の音響特性のせいではないと思うのだが。Towerの高さはスパイクを含まないで82cmとトールボーイとしては低めである。俺が座っているソファは座面が30cmと普通のソファに比べて低いのだが、背もたれに寄りかかって聴いてようやくTowerの天板の高さほどになる。つまり、座面が少し高い、たとえばDALIの生産地のデンマーク製ののソファーなどに座って聴くと、おそらくちょうどツィータから20cmほど高い位置になるという関係が成り立つのだ。だから、Towerの高さはそうしたセッティングに適応するように設計されているのではないかと思うのだが、どうなのかな。
さらの面白いのは、身長170cmの俺がソファの後ろで立って聴くとすると、Concertinoだとまったく音場が死んでしまうのだが、Towerの場合、音場感が保たれており、広いホールの3階席などで聴くような感じがする。ま、この例についてはセッティングも含めた部屋の音響がかなり影響するとは思うが、いずれにせよ、先の聴き位置の問題も含めて、Towerの箱はうまく鳴っているということは言えると思う。