peti実験/棚板篇

今年の目標のひとつに、ラックを新調して部屋のレイアウトの含めて機器のセッティングを替えてみるというのがある。ラックについては、先日ここに書いたラックがとりあえずの候補だったわけだが、ラックのサイトをみるとえらく評判が悪い。QUADORAも含め、ちょっとよさなものだだとけっこうな値がするし、自作も視野に入れてちょっといろいろ考えている。というか、自作のほうが、支柱の構造や棚板の材質や支持をどうするかなどいろいろ工夫ができて面白そうだ。id:Naryさんも自作されたことだしね。基本レイアウトはだいたい決まっているので、現在あるものを使ってまずは棚板の実験をしてみた。いま使っているのはオーディオ用と銘打ってはいるが、組み立て家具の棚板に毛が生えたような棚板をダボで支えているような代物なので(ハヤミの6段)そのあたりは愛嬌だ。いまはその棚板に大理石ボードを置いて機材をセッティングしている。で、前日スピーカー用にPB-12を買ったおかげで、インシュレータがごろごろしているので(余ってるのは安物ばかりだ:笑)、その中からいちばん頑丈そうなもの(大理石?の円盤に真鍮の円錐を埋め込んだもの)を選んで、CDPが乗っている固定棚板と大理石ボードの間にはさんでみた。つまり、大理石のボードの単体で使ったときに近い状態を試してみたわけだ。
結果、音が見事に死んだ。ちょい聴きだと高音が伸びたように感じるがそれは錯覚で、音が平板になり陰影とか深みとかが綺麗さっぱりなくなってしまったせいでそう感じるのだ。具体的にいくつかあげると……弦楽器のボウイングをまったく感じることができないし、演奏者の息遣いもきこえてこない。ピアノのタッチが同じくさっぱりリアリティがない。音場感が希薄になりスカスカな音になる。ヴィオラの音が聞こえにくい。ブラシ・スネアが紙を丸めたようなかさかさした音になる。などなど……。いいことはひとつもない。う〜ん、ここまで音が死ぬと棚板として大理石単体は使えないな。大理石の材質にもよるだろうが、ハズレたらそれこそ悲劇だもんな。参考までに、現在の棚板オンリーだと、音がだぶついて駄目。
ということは、やはり木材系と大理石あるいはコーリアンの組み合わせが、第一候補となるんだろうな。と思いつつ、あるサイトを見たら、こんなのがあったので参考にしてみよう。

本日の試聴盤

ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59の3 「ラズモフスキー第3番」
ベートーヴェン弦楽四重奏曲第9番ハ長調《ラズモフスキー第3》op.59-3、同第15番イ短調op.132[カルミナ四重奏団/この数年もっとも注目しているSQ]


ブラームス:ヴィオラ・ソナタ2
ブラームスヴィオラソナタ第1番へ短調op.120-1、同第2番変ホ長調op.120-2[キム・カシュカシアン(Va)、ロバート・レヴイン(Pf)/演奏もいいが、録音がすばらしい。ジャケットもさすがECM。愛聴盤]




Waltz for Debby
Bill Evans Trio "Waltz for Debby"[言わずと知れた名盤]