インバル復活

一昨日のコンサートでのインバルのようすが変だったので、その実態を見極めるべく本日はすみだトリフォニーホールへ。弱った脚をかばっていたように見えたのは、体調のせいだったようだ。年齢からくる足腰のへたりはあきらかだが、血色もよく背筋も伸び、動きも機敏だった。そのためオーケストラのコントロールも万全、これがインバルだよ。「幻想」はひじょうな名演だった。逆に考えれば、一昨日までの演奏会で(大阪でもやはり東京と同じだったらしい)水準以上のマーラーを演奏できるのも凄いともいえるわけだ。ま、2月にベルリンで同じコンビで9番をやって、オケのほうもインバルの手の内は知ってるわけだから、指揮者の体調が悪くてもそのぶんはフォローできたということだろう。5番はじゅうぶん期待できそうだ。音楽のことは書くときりがないので、ここでは書かない。
歳を重ねると、体調がすぐれず集中力がなくなってへたりこみそうになってしまうことは、俺もこの歳になるとわかるなぁ。なんか今日のインバルを見ていて、逆に俺が元気をもらってきてしまったよ。
あ、客の入りもきょうは9割がた埋まっていた。やはりこのくらいの大きさのホールのほうが演奏者と聴衆のコミットがしやすいね。
コンサートに行ったせいで、きょうも事務所に泊まりこみだ。さあて、元気に仕事しよう!