TU-873LE(続き)

TU-873LEをプリをとおさず直で聴いてみた。これまで聞こえていた繊細さが後退してずいぶんと荒っぽい音になった。よく言えばストレートなんだが音楽の情感や空気感が削がれてしまう。改めてSA-5.1の実力を認識した。
プリの有無で聴いてみて、どうやら目指す改造の方向が見えてきた。初期の通電時間も含めて30時間はエージングしてるから、そろそろ方向を定めてもいいだろう。まず高域が中低域のリアルさと品位に比べてどこか安っぽいので、高域にしっとりした艶をのせること。手っ取り早いのはカップリングコンデンサの交換だろうが、何を選んだらそういう方向に変化するのかなんて雲をつかむような話であって、とりあえず評判のいいフィルムコンデンサをいくつか選択肢としてみるしかない。また、TU-8730のマニュアルにはNFBの抵抗をパスしたり抵抗値を変えてみたりというようなヒントが書かれているそうだが、こいつにはそういったことはいっさい書かれていないので、そこをいじるとしたら、場所の特定やNFBってなんぞや、という基本と実態を合致させることから始めなければならない。あとは初段の6SN7GTを交換することとid:Naryさんご指摘のボリウムの排除ぐらいだな。でも、こういうことは闇雲にやればいいってもんじゃないだろうから、ひとつずつ確認しながら進めるべきだな。
ところで、高安に注文したインコネがまだ届かない。「通常は2〜3日で届くからね」なんて言ってたのに、もう10日だぜ。余談だが、Norman氏はへんな日本語書いてくるね。「Konnychiwa ●●saan」とか「daihen arigato gozaimasu」とか。ある意味、そういった熱心な顧客対応には頭が下がるが、日本語のサイトを添付してきたりしたことを考えると、そう遠くない周辺に日本人がいるのかな。