JAZZ

最近、以前もっていたJAZZのLPをCDで買い直すことがよくある。クラシックばかり聴いていると、ふと昔聴いたJAZZが懐かしくなることがこのところ多いのだ。歳のせいかな。というわけで昨日買ったのはこの3枚。
Modern Jazz Giants
Chet
Alone 








Bill Evansのソロ・アルバム"ALONE"は、学生時代にほんとうによく聴いた。いま聴いても、この過剰な繊細さはいいな。LPのB面丸ごと使った"Never let me go"なんてJAZZという範疇を超えてひとりのピアニストのガラス細工のような危うい感性がそのまま投げ出されているようで、痛々しくさえある。このあたりが、同じソロをやっても感性に耽溺してしまうキース・ジャレットなんかと違うところだ。Chet BAKERのトランペットは、はっきり言って一流とはいえないが、やはり感性に裏打ちされた"うた"が気持ちいいんだよな。Pepper Adams(Br sax)、Bill Evans(p)、Harbie Mann(fl)、Paul Chenbers(bs)、Phily Joe Jones(ds)なんて名手たちがけっして出しゃばらずに、けれどもちゃあんと自分の個性を表現しながらChetのトランペットをフォローしているのがいい。でも、やっぱりChetは"Sings"のほうがいいな。Chet Bakerを聴いたあとに、Miles Davisを聴くとさすがに格が違うが、このアルバムの面白さは、Milesのトランペットそのものよりも、Miles+MJQ+Monk+Coltlaneという組み合わせが聴かせるコラボレートの面白さにある。
ちなみに、この"ALONE"のCDジャケットは観音開きの紙ジャケットなのだが、かなり凝った造りになっていて、オリジナルジャケットやオリジナル解説などのあしらい方やパッケージデザイン、編集ワークなどかなりいい。クラシックの復刻盤なんかも、これくらい凝った造りにしてほしいものだ。すべての曲の別テイクが入っているのも、こういう即興的なソロアルバムではうれしい。
さて、次は何を買おうかな。
それにしても、やっぱりこのスピーカはどう聴いてもクラシック向きだな。樽でも買おうかな。LE8TみたいなフルレンジでJAZZなんて昔憧れたし。