NOS-DAC試聴会

この週末は何かと忙しかった。土曜日は午後からjinsonさんにお誘いを受けていたNos-DAC試聴会に出かけ、夜は盆ということで一応親族をもてなしついでにたらふくワインを飲み、二日酔いぎみのきょうはきょうで、午後からまた幼馴染みの盟友に呼ばれて恒例のワイン+男の手料理会。24時間でワインボトルを3本あけたことになる。飲み過ぎだわな。おかげで、ただでさえ歳で記憶力が減衰しているというのに、アルコールが加わったこともあって昨日のDAC試聴会がずいぶん前のことのように感じる。
試聴会場はその筋では有名な稲毛のJAZZ喫茶CANDY。そこでTDA1541、1543、1545という3種類のPHILIPSチップを中心に10種類くらい聴かせていただいた。参加された人たちがそれどれ独自にモディファイしたDACを聴いていると、とても同じ基板を使っているとは思えないほど個性が出ていておもしろい。回路の変更や部材の話など俺にはまったくといっていいほどわからないから、出てくる音の違いに耳をそばだてることしかできないわけだが、DACをモディファイしたりDACそのものを替えたりすることは、アナログ・プレーヤーのカートリッジを交換して楽しむのに近いな。jinsonさんをはじめとして基板配布をされている方達の献身的な作業のおかげで、それこそ回路音痴の俺なども曲がりなりにも組立てることができるのだから、ほんとうにありがたいことだ。それにしても、本来ならば俺みたいなズブの工作素人が参加できるような集まりではないはずなのに、声をかけていただいて感謝である。
で、試聴したおおよその感想だが、1543と1541の音ってけっこうちがうんだな。いま手もとにあるのは両方とも1543なわけだが、1541のほうが総じて音が濃いというか深い感じがする。球でいえば、2A3と300Bの違いに近いだろうか。JAZZ喫茶ということで試聴盤はJAZZだったわけだが、最後に俺が持って行った弦楽四重奏(ヴォルフのイタリア風セレナード)を聴かせてもらった。興味深かったのは、JAZZをリアルに聴かせてくれたDACがCLASSICでは音が立ち過ぎたりといった個性による相性があること。やはり作り手の音づくりが素直に出る感じだな。JAZZのほうが音決めする際に個性を出しやすいということもあるかもしれないし、集まっていたみなさんもJAZZが好きな方が多かったせいもあるかもしれない。いずれにせよ、いろいろ聴いていたら、頒布してもらった娘板付き1541球DACを早く作りたくなった。
ところで、jinsonさんがご自身で製作されたDACをお貸しくださった。俺がこれから作る予定の1541球DACと、1541トランスI/Vという2台である。1541球は、自分で作るときの参考にもなるという意味でも、ひじょうにありがたい。
冒頭で書いたようなワイン漬けの週末だったので(じつはまだ気分が悪い)、まだセッティングしていないのだが。