platyな金田式プリ

platyderusさんから試聴用にと送っていただいた金田式プリアンプも、システムになじんできた。platycerusさんのところで10時間ほど、俺のところで10時間ほど鳴らしてるからそろそろエージングも終盤といったところだろう。まずは、画像から。
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左の黒いのがjinson 1541球バッファDAC、その下が1541トランスI/V-DAC、右のいちばん下がFedelixのSH-20Kで、その上に載っている3つの同じ形のタカチ・ケースの下2つがplatyな金田式プリ(つまみの付いてないほうが独立電源)、いちばん上がjinson 1543-4パラ/ファイナルである。ご覧のとおり、これがアンプかというくらい小さい。そして、それらの下の棚に載ってるのが、今回の挑戦に受けて立つSA-5.1だ。
正直な話、platycerusさんに材料費を聞いてしまって、いまちょっと頭がクラクラしている。発売当時のSA-5.1の値段でplatyな金田式プリが○台作れるのである。で、音のほうはその○台分の違いがあるかといえば、まったくないのだ。宣言しておく。これがこれから先、何らかの形で手に入ることがあるなら、買います!−−そう息巻きたくなるくらい抜群のCPだ。
聴き慣れているSA-5.1からplatyな金田式に繋ぎ替えての第一印象は、石の音でも球の音でもない初めて聴くような音だということだった。音色そのものはやはりトランジスタの音なのだが、音が平坦にならいのだ。よく聴いてみると音になんともいえない弾力がある。たぶんレスポンスが早いのだろう、瞬時に音が大きく膨らんで減衰していく感じがとてもいい。だから解像度ばかり重視するハイエンド指向の石アンプみたいに弦楽器のボウイングやピアノのタッチがわざとらしくならず、とても自然だ。はじめのうちは、線の細さがあってヴァイオリンの高音域に艶がのらなかったのだが、きょうになって俄然艶がのってきた。ちょっと待てよ、このままではSA-5.1の出る幕がないではないかとつなぎ替えてみた。うん、音のざわめきというか存在感はこちらのほうが一日の長があるな。しかし、S/Nがよくレンジが広いこともあって、音のうねりや抑揚はplatyな金田式のほうがいいかもしれない。
この勝負、もう少し時間がかかりそうだ。