たくさんの音

きょう一日はあまりにたくさんの音を聴いたので、整理がつかなくなった。
まずid:mandanaさんが暑い中、行商に来てくださった樽スピーカを自宅で聴いてみたら、製作者の村瀬さんのペンションで聴いてきた音とは全然違った印象だったので、あれこれ音源をかえて試聴しながら、スピーカと部屋の環境についてあれこれ考え、次に、platyな金田式プリをSA5.1につなぎ替えてみたら、昨日書いたことは基本的には間違っていないとはいえ、まったく異なった様相をみせたので、今度はスピーカの個性とプリアンプの個性についてあれこれ考え、夜は、知り合いが指揮する演奏会で生ではなかなか聴くことのできないマーラー交響曲第10番の補筆全曲版をメインとするプログラムを聴いて、マーラーの音楽と時代精神のことを考え、ついでに2つのスピーカを聴き比べた後でもあったので、生音とオーディオの再生音のスケールの問題についても考え、家に帰ってみたら、いまではすっかりメジャーシーンで活躍している大学時代の同級生がら初のjazz inprovisationのリーダーアルバムが届いていたので、ひとしきり感慨に耽りながら聴いたところで、整理がつかなくなった。そのいずれもが音楽に関わっていながら、あるものは近い問題がゆえに差異が際立ち、別のものはまったく位相が違うゆえに表象される観念そのものが異なる。
とにかく、一度にこれだけたくさんの異なったレヴェルの音について考えると、焦点が定まらない。とりあえず明日は、樽スピーカのことから書いてみる。
で、わが家に来た樽の写真。
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