しばらく樽スピーカの音を聴いていない。TU-873LEの基板をハムの出る以前の状態に戻したところで症状はよくならないとなかば諦めているので、その後、手をつけていないからである。なんか淋しい。樽の元気な音が聴きたいと思うのである。MC-805AAに樽をつなげればいいのかもしれないが、それは違うのだ。たとえば、映画や音楽番組のビデオを録画しようとしたら、うっかりして冒頭を撮りそこなったビデオテープみたいなもので、見る気はおきないのだが、かといって反故にもできないという感覚。音の相性以前の問題として、樽にはTU-873LEがつながっていて欲しいのである。蓋をしたバラック状態の300Bアンプを見るたびに気分が鬱になる。
そのせいではないが、TU-873LEがエレキットドクター行きになる前に、俺がドクター行きになってしまった。自律神経がいかれて頭が重くなり息苦しくなるのだ。ま、持病みたいなもんだから、例によって同級生の主治医のことろで「最近どうよ」「こうよ」と言ってクスリをもらってくるだけだが、こういうときに限って、問題が起こる。今月入金がない! 俺ンとこのような零細事務所は自転車操業なので、入金がないとそれがそのまま家計に影響する。そのうえ来年一年のスケジュールをシミュレートしてみても、状況は厳しいぞ! これじゃ、オーディオ云々どころではない。こんなところで嘆いても埒はあかないが、しばらく欝である。――こんなときこそ、樽スピーカでJAZZでも聴きたいのだが…。
さっさと仕事切り上げて、営業にまわるか。
追記
ほかの人は気分が滅入ってるときに何を聴くのだろうと、ふと思ったのだが、これを読まれた方、よろしければ「オレはコレ」ってのをコメントしてください。通りすがりの方も、ヨロシク!