ピンが…

まずは訂正から。aquaのトランス基板の抵抗をジャンパしたと書いたのは、それと並列で入っている47pFのコンデンサの誤りだった。そのために混乱を呼んで申し訳ないことをしてしまった。前回アップしたトランス基板の写真のに写っているジャンパはそのコンデンサをジャンパしたものだが、それは「してはいけないこと」というkhimairaさんのご指摘はありがたかった。ジャパそのものは昨日のうちに外していたのだが、やはり理由がわからないと気持ちがよくないから。そんな理由は普通なら誰でもわかるはずのことなんだろうけど…
で、CS8414を変換基板にCS8414の変換基板をちゃんとピンにハンダ付けするようにという、これもkhimairaさんからのご指摘で、さっそくハンダ付けすべくピンソケットアダプタピンを外しにかかったら、ピンソケットアダプタピンのピンが1本折れてしまった。扱いが悪いといわれれば返す言葉はないが、それにしても以外に簡単に折れてしまうのだな。こういう失敗から学ぶことは大事だと思うのだが、失敗が多すぎるのも考えものだ。…というわけで、あえなく今日の作業は打ち切りせざるをえなくなった。ピンソケットアダプタピンなんか安いもんだし、こういうこともあるからあらかじめいくつか用意しておくものなんだろうな。たまたま明日は税理士のところに行くついでがあるので、いくつか買っておこう。
というわけで、きょうも昨日に引き続き、スクロヴァチェフスキのブルックナーを聴いていた。今日は未完に終わった第9交響曲ブルックナー:交響曲第9番 ある演奏を聴いていて、気になることがあったりすると、その演奏家の演奏を集中して聴きたくなるのは習性のようなものだ。やはりこの人のブルックナーの演奏は作曲家に強い共感を示しながらも、その共感が心情的なものに偏らないので、構造的な把握とのバランスが見事だ。作曲家でもあるせいもあるのだろうが、楽譜に指定のない動機付けやテンポの動きなどがあっても、それが一貫性を持っているために説得力がある。モダニズムを経験した人ではないとこういうブルックナーは演奏できないだろうな。そういうところに俺自身が共感するので、やはりクナッパーツブッシュフルトヴェングラー、あるいはヨッフムのようなロマン主義者の演奏よりも、セルやシューリヒト、そしてヴァントやスクロヴァみたいなモダニストブルックナーの演奏が好きなわけである。
で、またAUDIOネタに戻るのだが、きょうそれを聴いていて気付いたが、WE396A+5670PPPアンプがますます調子が良くなってきている。音の存在感の確かさに加えて奥行き方向の空間再現性が出てきたために、音楽がとても深い。低域から高域にかけてのバランスも以前に比べてまとまってきたし、これ以上何が必要か考えると、いまのところあまり思い付かない。最近、寿印のついたid:Naryさんが(おめでとうございます^^)、初段のカソード抵抗にDALEを使っても低音のボリューム感が不足気味だと書いているのをじつは不思議に思っていて、これ以上低音が出すぎると、バランスを崩すしボワついた音になってしまう気がする。このアンプの低音は反応が早いために下方にグンと沈み込む部分と倍音成分を伴って前に浮き出る部分とがうまい具合に一体になっているので、個人的にはこれで充分だと思っている。というわけで、いつまでもLucyさんの試作機の筐体を使ってるわけにはいかないので、いよいよ本格的にケーシングにかからないといけない。そのための材料は年内にはすべてそろう予定だ。青写真ではかなりいい感じに出来上がるはずだが、思えばケーシングも初の試みである。思惑どおりにいくはずがない。