引き続きAQUA−終端抵抗の交換

AQUAのパーツは、トランスを除いてほとんどすべてkhimairaさんのご自身のものと同じであるが、数カ所のパーツは入れ替えを前提として仮のパーツを付けている(FETなどはまた別だが)。で、トランスのエージングも最終段階に来たので、FETやコイルの交換の前にまずトランスI/Vの終端抵抗を交換してみた。khimairaさんはこの部分にVishayのVSRを使われているが、ここはLucyさんの強いお勧めでcorningの抵抗を使ってみた。終端抵抗の交換で音がかなり変わるという話は以前から聞き知ってはいたが、実際に自分で交換するのはもちろん初めてである。――驚いた。ぜんぜん違う。最初の音が鳴った瞬間から音の芯がくっきりして聴覚上の力感が増えている。もちろんAQUA独自の音の透明感や繊細さは犠牲になっていない。レシーバをST490に替えたときよりも音の「存在感」という点では変化の度合いは大きいかもしれない。ST490に交換したときも言葉で表現すれば確かに似たような変化が現れたが、今回の変化に比べると、「存在感」というよりも再生される「情報の質」の部分といえるかもしれない。1本250円の抵抗はものとしては確かに高いが、これだけ音の質感があがるならば、対費用効果という意味では、とんでもなく安いと思う。