発熱

この場合の発熱は、コンデンサが発熱して破裂したとか、発熱した抵抗に触って火傷したとか、真空管が異常発熱しているなどという発熱とは違う。異常発熱しているのは俺の体である。現在39.3度。
先日の休日出勤では、案の定というか泊まり込みになったわけだが、考えてみればその辺りから熱っぽかった。昨日は38度まで上がったので、さすがにきょうは仕事を休んで寝ていた。が、いっこうに熱が下がらず医者に行ったら「まぎれもないインフルエンザ」であった。っったくなぁ。
最近は、インフルエンザの検査って簡単にできるんだね。鼻の奥から検体を採って培養液みたいなのに溶かして、その液をリトマス試験紙のような検査器につけるだけで、インフルエンザかどうか、それもA型かB型かもわかる。おれはA型だった。
で、タミフルを飲んで寝てるわけだが、熱も39度を超えると頭の中もナチュラル・ハイ状態になって、けっこう面白いイメージの連鎖が頭の中で生まれる。

発熱その後(2.8 pm)
とにかく薬を飲んで寝てるしかないので、ひたすら寝た。寝過ぎて背中が痛い。しかし、その甲斐あって、今朝になて熱も37度代にまで下がり、先ほど昼食時に計ったら36度代に落ち着いた。最近の抗ウィルス薬というのはほんとうによく効くものである。鳥インフルエンザに効力のある唯一の抗ウィルス薬ということで、世界各国がこのタミフルの確保に躍起になるのもわかるような気がする。日本では2001年から販売されているらしいが、現状ではかなりお高い薬なので(とはいえ世界レヴェルでのお話で、もともと薬の高い日本では割高感くらいしか感じないが)、生産量の約70%が日本で消費されているという統計もあるようだ。現在この薬はロシェに独占製造権があるために製造量が需要に追い付かないというが、東南アジアやトルコなどでの鳥インフルエンザの感染などのニュースを聞くと、独占製造権なんてことを言っていないで、製造権を分与するなりして欲しいと思う。
とにかく、熱は下がったが、まだウィルス保持の状態であることには変わりはなく、少なくとも明日までは外出もできない。

(2.11追記)
ってなことを書いたら、2月10日付けの朝刊に中外製薬が2年後をめどにタミフルの国内製造を開始するという記事が載っていた。中外製薬ってロシェの子会社になってたんだな、知らなかった。製造量の7割を消費する日本が自給体制になれば、本社生産分は海外で消費される可能性が大きくなった。とりあえずは喜ばしいことである。