小ネタ

こんなものが存在していたこと自体知らなかった。昨晩、某デザイナー氏の事務所で酒を酌みかわしているうちにこいつの話になって、デッドストックになっているうちの1本をいただいてきた。

OPEN CASETTEというらしく、なんでもカセットテープを持ち歩くよりもコンパクトで、編集作業も楽だという触れ込みらしい。リールテープを買うだけなので経済的でもあるという。そいえば、カセットテープでエアチェックしていた頃は、録音する音楽にあわせてメンディングテープなどを駆使して数分ぶんテープをつなげたりしたことはあるが、たしかにカセット本体からズルズルを引っ張り出して編集する作業は面倒だった記憶がある。クラシックの交響曲なんかだと片面45分ではギリギリ入らずクライマックスの最後の最後で音が途切れたりなんて、悔しい想いを繰り返しているうちに覚えた技だった。
それにしても、よくもこんな商品が企画されて商品化されたものだ。説明を読むと、メリットはほとんど??なのだ。だいいち、再生途中でテープ交換がでるというカセットの持ついちばんのメリットを放棄している。ただ、このリールテープだけ見てもつくりはかなり凝っている。いまだったら一体形成するだろう中心部のネジは真鍮製で丁寧にケースにはめ込まれているし、リール自体もかなり高級感はある。いかにもバブル期のこだわりというか、企画されたかぎりは品質的に納得のいくものをつくるという意気込みが感じられる。
調べてみたら、いまでもこれを愛用している人がいるようで、詳細に使い方もかkれているのでリンクさせていただく。そこはかとない笑いをさそう文章も自虐的でおもしろい。
http://www010.upp.so-net.ne.jp/igex/ocase.htm