ゆっくり休んでください

 昨日からきょうにかけて、久しぶりに高校野球を心の底から堪能させてもらいました。きょうは仕事場なのでネットのライブ速報を画面の隅に表示させていたのですが、やはり仕事になりませんでした。こんなことなら、はじめから近くのホテルのロビーでテレビ観戦すりゃよかった。
 それにしても、両校のピッチャーともすごいね。駒苫の田中君はさすがにきょうは少し疲れてたみたいで四死球が得点に結びついたのが残念だったけど、むしろ四死球で出たランナーをホームに還す早実の各バッターの勝負強さを誉めるべきでしょうね。
 早実の斎藤君は4連投で600球近く投げながら無四球、被安打6で奪三振13。これは驚異としかいえません。昨日の試合で178球も投げていたのできょうはスライダー中心でいくのかと思ったら、昨日よりもストレートの配球が多いじゃないですか。それもことごとく140Km超えですよ。バッテリーで決めたのか監督の指示かどうかわからないけど、駒苫のバッターはちょっと戸惑ったのじゃないかしら。打者ごとに配球をがらっと変えるキャッチャーのリードも功を奏したようですね。細かいデータは知りませんが、強打者(らしい)相手ほどストレート勝負、決勝の試合でなかなかできることではありません。最後のバッターとなった駒苫のエースの田中君との勝負でも、最後は144Kmのストレート、ほんとうに気の強いピッチャーです。これがエースの資質というものでしょうね。
 得点はいずれもホームランによるものでしたが、それは斎藤君のフォームを見て僭越ながらわたしは予想していました。春からフォームを改造して軸足にためをつくって下半身の回転をスムーズに上半身に伝えることでスタミナの持続をはかったらしいのですが、たぶん球質は重くないとおもうからです。しかし、それはまだまだ成長過程の高校生ですからね。
 とにかく両校選手のみなさん、ゆっくり休んでください。
 
 ところで、からだの出来上がっていない高校生にとって、この再試合という制度はほんとうにいいものなのでしょうか。スポーツ医学の観点からの裏づけがそろそろ必要なのではないかとおもうのですけどね。見るものが得る大きな興奮や感動と引き換えに、無理をさせて肩を壊したりしたら、取り返しがつかないとおもうのだけど。それとも、発展途上の肉体は回復力も早いのでだいじょうぶなのでしょうか。…と、草野球で100kmそこそこの球を30球も投げるとへとへとになるポンコツリリーフはおもうのでした。もう4年以上やってないし(^^;