MITを壁コン−タップ間に使ってみた

id:mandanaさんがMITの電線のことを少し書かれていたので、ふと思いたって今までSTAXSRM-3につないでいたZ-CORDを壁コンとタップの間に使ってみた。スピーカ・ケーブルがAVt2だから、おおもとの入口と出口をMITにしてみたわけだ。電源ケーブルはZ-CORDのなかでもいちばん安物だが、結果は上々。mandanaさんの表現を借りれば「空気に水分が混ざる」感じが気持ちいい。ウェットな空気感が音の間を満たす感じ。今まではその場所に価格的には3倍もするCARDASのHEXLINC-5Cを使っていたのだが、その差はまったく感じない。たしかに凝縮された音の厚みではHEXLINCに及ばず少し細身の音だが、こちらのほうが音的にも色付けがなく素直だ。ま、入口と出口がMITとなったわけだから、MITの色といえばいえるわけだけど。
面白かったは、入口をMITにしたことで、CHIKUMA改造タップに装着したLEVITON/8300クライオとアコリバのCCR-DXという対照的な性格のコンセントの音の差が見事に現われたことだ。クライオ処理なんてことを知った頃に宣伝文句に釣られて怖いもの見たさに手に入れた8300CRにプリをつなげてみたら、けっこうな深みのあるいい感じがするのだ。壁コンとタップ間の電線で音が変わることは経験済みだけど、これほど変化したのは初めて。入口と出口でMITの箱の制御が効いているのかな。そのうち、MIT臭さが気になるかもしれないが、とにかく、しばらくこれで聴いてみることにした。