PB-12

また小物ネタ。山本音響のインシュレータPB-9が好結果だったら受け側のPB-10を購入す予定だったが、予想を上まわる結果だったので、スピーカの下に置くならちょっと奢ってPB-12にしようということで、さっそくヨドバシのポイントカードに数千円を加えてPB-12を購入。ヨドバシでオーディオ製品を売り始めたなんて昨年になって知ったわけで、それ以来ビックのポイントから乗り換えてポイントを貯めだしたので、たいしたポイントはたまっていない。で、PB-12だが、前回書いたPB-9単体に比べS/Nが向上し、ちょっと弱めだった高音域の押しだしも改善された。全体的に解像度が上がった印象である。オケの弦楽器の弱音のトレモロなど粒立ちがはっきりしていい感じだし、第1ヴァイオリンと第2バイオリンが違う音程で微かなトレモロを弾いていても音程の区別ができるし、定位もいい。これはチェロ・バスにも同様のことが言え、チェロの音の肌理なんかちょっとゾクッときた。音場感についても、音の厚みがずいぶん加わったことで、フルオケがホール全体で鳴ってる感じが気持ちいい。思わず音量を上げたくなる。難点を言えば、ピアノの余韻が若干弱くなったことだが、これはたぶんPB-9単体の振動が大理石に伝わるのか、ハードメイプルに伝わるかの違いで、大理石のほうが硬い響きがのりやすいせいだろう。
黒檀+ハードメイプルというのは、自作のコンセントベースと期せずして同じ組み合わせである。余ったPB-9をプリとパワーの下に持っていったことで、それこそ「黒檀だらけ」になってしまった。
というわけで、DALI/TowerにセットしたPB-12と自作コンセントベースの写真。
 
自作の(といってもカットは工務店をやってる友人に頼んだのだが)コンセントベースは15ミリ厚のハードメイプルと5ミリ厚の黒檀のハイブリッドで、壁コンはWATTa381。余分な振動が乗りそうなのでコンセントプレートはつけず、代わりに壁コンの取り付けネジとベースの間に制振合金製のパンチングプレートをはさんでいる。これは安いけど、下手なコンセントプレートよりもいいと思う。