めでたくヒューズ交換

なんか、jinson球バッファDACにしてもヒューズの件にしても、書けば書くほど自分の無知をさらけ出して、みなさんにご迷惑をおかけしているなぁ。実用的な電気の知識もほとんどないに等しく機械いじりなどともまったく無縁だった文系一辺倒の中年オヤジが、付け焼き刃で得た中途半端な理解のまま工作まではじめてしまって右往左往している図は、自分でも滑稽に思うこともあるが、そんな俺にもアドヴァイスしてくれる親切な方たちに恵まれていることは、幸せかもしれない。感謝にたえない。
で、id:mandanaさんとid:Naryさんをお騒がせしたヒューズだが、805AAパワーアンプのインレット一体型のヒューズは、ヒューズボックスに傷が付くほど噛み合わせが悪かったので、昨日は躊躇してしまったわけだが、ぶっ壊れたらインレットごと交換すればいいという覚悟でドライバーでこじ開けた。中に入っていたのはファストブロウ・タイプだったので、見切り発車で買ってきたものがそのまま使えたのでラッキーだった。ただ、定格は5Aとボディに表示しているが、実際には8Aのものが使われていた。おそらくmandanaさんご指摘の突入電流対策で定格以上のものを使っていたのだろう。少々ビビりながらスイッチを入れたが、今日のところは問題ない。とりあえず結果オーライである。音の変化を書く前に、設計のプロであるCHICAGOさんから「石英サンド入りヒューズって何よ?」というご質問があったので、まずはリンク。ここのアクセサリー→ヒューズと潜っていくと、読むからに怪しげな宣伝文句があります。騙されたつもりでというか、大きな電流が流れる部分だし、中に詰め物をするということは制振効果くらいはあるだろうと思って、半年ほど前にSA5.1とCSEのレギュレータに使ってみたところ、結構良かったので、805AAにも使ってみようと思たわけでございます。石英がどうなのかはわからないけど。この店の商品は、現物を見てもオカルトめいたものやちょっとなぁと小首を傾げたくなるものも結構あるけれど、宣伝文句をもうすこし控えめにして買い手の判断にゆだねる方向でいけば、もっと店のイメージもあがると思うんだが。エコとかマイナスイオンとかいった商品に共通しているのは、曖昧な理屈でやたら品物を説明し過ぎることで、それが懐疑的な人間にはうさん臭いと敬遠される一因なんだよね。
というわけで、音の変化だが、以前にプリとレギュレータに入れた時よりも効果は大きい。はじめは、音が濁ったというかくぐもった感じで「やれらたかな」と思ったが、CDを一枚聴き終わるころには、まったく違う表情を見せ始めた。音に深みが加わり、以前に比べて最弱音でも楽器の輪郭や音楽の表情がぼけずにクリアに聞こえる。jinson球バッファDACエージングがかなり大きく音に影響しており、当初に感じた高域の癖や臨場感の希薄さがだいぶ改善されてきているが、ヒューズを交換したことで、さらに潜在力を発揮してきたようだ。CDP内蔵のDACでもヒューズ交換の差ははっきり出ている。1本1000円が高いか安いかは使い手の価値観次第だが、標準単価がもっと高くても糞みたいなアクセサリーはたくさんあるわけで、それを考えれば対費用効果は高いと俺は思っている。
対費用効果といえば、吉と出るか凶と出るかいまのところ不明な機材を発注中。予想では吉と出るはずではある。