そうじゃなくて

ある知り合いから、最近音楽聴かないでオーディオばっかやってるじゃん、といわれた。たしかに、書いてることといえばオーディオネタがほとんどで、音楽のことなど思い出したように、それも脇役として持ち出すにすぎない。でも、もともとこのblogは、俺がオーディオにかんして無知であるから成り立っているのであって、いろいろな情報をいただいている人たちにいまの自分の位置を報告したり、幾許かの情報をフィードバックしたりする場所なわけである。それに、音楽やその他のふだんから考えている対象について書くのはかなりしんどい作業で、自分の実存にかかわる対象について(対象ということ自体が実存からすれば矛盾なのだが便宜的に使う)、blogという括弧付きの他者に向けて書くことなんかできないし、できるとしてもその場合は読者対象が明確な場合に限られる(余談だが、だからblog日記を出版しても売れないのであり、書物は書物の意味を持ち続けることができるわけだ)。それは日常的な会話でもある程度いえることで、俺がオーディオネタばかりしゃべっていたとしたら、それはオーディオが興味の対象であるという以上でも以下でもない。
ま、コンサートを聴くためにわざわざ海外にまで出かけていた頃と比べれば、国内も含めてコンサートへ行く回数も減ったし、CDの新譜も買う枚数が減ったが、理由は簡単で、俺を突き動かしてくれるような演奏家が少なくなっただけのことだ。それでも月に2度くらいはコンサートへ行ってるし、10枚くらいのCDは買ってるから、オーディオと同等かそれ以上の投資はしているわけである。
ただ、オーディオチェックするために同じCDを何度も聴くようになったな。確かにこれはやりすぎると、耳がそっち方面ばかりに向いてしまうという意味では、要注意ではある。