5670+WE396A/PPP開花!

ま、そんなことの類だとは思っていたが、案の定である。5670+WE396A/PPPの左チャンネルの音が出なかった原因は、ボリウムと基板をつないでいるリード線がハンダごと微妙に外れていた。ちょうどうまい具合に陰に隠れており、しかもリード線が形状記憶してるんで(^^;)見た目つながってみえたんだよね(と言い訳してみる)。俺みたいな工作入門者はとくに、見当はずれなことばかり考えて、原因箇所を特定するのに時間がかかるんだな。でも、おかげでLucyさんのアドヴァイスを借りながら、自分なりにずいぶん回路の勉強させてもらったよ(ありがとうございました、Lucyさん。キスしてあげます!) じつは、この先にもうひとつ障害が発生したのだが、それも同じようなことなので省略する。
というわけで「開花宣言」である。長かったなぁ。そのぶん喜びもひとしおと言いたいところだが、ちょっと引っ張りすぎて、頬が緩むほどじゃない。Lucyさんの試作機を先に聴いていたこともあるかもしれないし、あいかわらずハンダ付け下手くそで、いくつか予定外のパーツの交換を余儀なくされたんで基板きたねーし。とはいえ、音的にはたいへん満足している。はっきり言って、試作機とはまったく別次元の音に仕上がった。抵抗ひとつ、コンデンサひとつの選択にも妥協を許さなかったLucyさんの的確なアドヴァイスのおかげである。パーツの選択眼のみならず、WE396(5670)というチビ球の特性を活かして、これだけの音を設計できる力には感服である。俺なんかには雲の上の人に見えるよ、ほんとうに。
現段階では高域が出てないのだが、エージングが進んでどうなるか。もしそれでも高域が不足気味なら、次の手はすでに準備してある。――具体的にどんなパーツを使ったのかとか、音に関するレポートはもう少しエージングが進んだ段階で書くことにする。
さて、現状は基板をLucyさんの試作機に組み込んであるだけなので、次にはケーシングと配線の作業が残っている。どんな完成体をめざそうか。