1545トランスI/V・DAC"aqua"、あるいはお約束の…

相変わらず、年末進行できょうもお仕事中である。12月のウィークエンドにもなると世の中、この時期でないと羽目を外せない連中がわんさか沸いて出てくる。昨晩の終電の中も酔っ払いが多くてヒドイ有様だった。自分の嘔吐物の上に座り込んでる30代のサラリーマンがいたり、女が訳のわからないこと騒いでたり、魑魅魍魎が車内を跋扈してのりうつる相手を探しているみたいだった。素面だったのはそれこそ俺を含めて数人だったんじゃないだろうか。きょうは日曜だから昨晩ほどの修羅場じゃないだろうが、酔っ払いに比率が多いのは間違いないな。
で、きょうのオーディオネタは、khimairaあおきさんのTDA1545トランスI/V・DAC、aquaである。ケミコンレスというこだわり物で、真っ青な基板に青いセラコンが32個ずらりと並んで、見ているだけできれいである。それに俺も挑戦したのである。部品表にないDAC工作する人なら当然持っているようなお決まり物のパーツというのが盲点で、それがそろわず、あと一歩のところで完成できずにいたのだが、ようやく昨日、すべてのパーツをくみ上げて配線した。さすがに、この一年でハンダ付けのコツのようなものはわかりかけてきたので、ハンダ付けそのものは苦にもならなかったし、青いセラコンの列がだんだんできていく快感なども味わえたのではあるが、相変わらず、回路的なことはまるでダメなので、パーツを基板のプリントどおりに組み上げるだけの作業である。ま、そんなこんなで、多忙な中でくみ上げたのである(写真は深夜便で)。
  
で、昨晩は配線を終えて、めでたく妙なる調べを奏でるはずであったが、ここでおなじみの一言である。「音が出ない!」 ま、俺にとってこのパターンはいつものことで通過儀礼のようなものである。しかし、今回はかなり入念に組み上げたので、いささかショックである。う〜ん、SOPのハンダもひとつひとつ通電チェックしたし、ほかのパーツもすべてルーペでハンダの乗り具合をチェックしながら作業したのだが。ダイオードやレギュレータの方向性も間違っていないと思うのだけど、俺のことだから、なんか根本的な部分で間違ってるんだろうな。
実際、今回もトランス基板でジャンパした抵抗の配線を忘れていたのに、通電直前に気づいたのだし、きっとそれに近いことじゃないかと思うのである。
ま、出ないものは出ないので、とりあえず電圧チェックをしてみた。う〜ん、測るたびに電圧が異なる。入力の12V・ACからして一定していない。0V〜30Vなんて、とんでもない数値の幅がある。常用のDACに使っているアダプタから給電しているので、アダプタが悪いはずはないし、当然テスターも壊れていない。測るたびに電圧が違うというのは、気持ち悪いものである。気を持たされるだけ持たされたプライドの高い女の言葉や仕草に翻弄されて、相手はおろかおれ自身の本心がつかめない、あの感覚だな。
というわけで、また今晩は、aquaと睨めっこ。負けるのは俺以外にないのだが。