AQUAの電源を替えた

先日の実験で、トランス内臓のACアダプタをプチ改造したものをaquaの電源としたのだが、ろくに回路を確認せずやったもんだから、結果としては失敗。そのままでは悔しいので、すでに入手してあったトロイダルトランス(115V-9V)をつなげてみた。ケーシングする際に交換しようとしていたのだが、ケーシングする気力と時間がないので手をつけずにいたものだ。それに、俺のことだ、いくらバラックの実験とはいえ弱電部品の多いDACに突入電流を流してせっかくの部品を葬ってしまうことにもなりかねないから、サーキットプロテクターだって必需品。さっそく取り寄せた。

トロイダルトランスはkhimairaさんの作例と同じものだ。チェコ製で作りもしっかりしている。一次側と二次側のリード線で別の線材を使っているが(二次側は単線)これって一般的なんだろうか。このあたりのことはまだよくわからない。それはともかく、トランスの追加は初めての試みなので多少不安だったが、電源を投入しても問題はなさそう。で、さっそく聴いてみた。
ぜんぜん違うじゃん。
音楽が鳴りはじめた瞬間、深い静寂感が広がる。音の立ち上がりや輪郭もくっきりしている。ひとことで言えば、S/Nが格段に違うということだろう。そのため聴覚上は解像度がさらに上がり、引き締まった低域から素直にのびる高域まで音の粒だちが見事にそろう。スケール感もひとまわり大きくなり、さらに、音の非楽音的な要素や肌理の表現も向上した。この部分は、大げさに過ぎると音の空間性を犠牲にしてしまいやすいので、大事にしたいのだがなかなかうまく再現するのは難しい部分だ。
これまで、aquaは最高域の再現性(音の質感)にトランスI/V特有のクセがのるのが少し気になっていたのだが、その多くの部分が電源のせいだったということもよくわかった。電源の重要性を再認識した。あとはケーシングなのだが、これがなかなか手がつかない。シャーシは用意してあるのだが……。(追記:色変した部分は、かなり不用意な発言なので、コメント欄を参照してください)
さて、次はjinsonさんのTDA1543エピローグだな。これもあと少しのところで止まっている。そこここでエピのチューニング情報があって、じつは混乱しているのだ。回路知識のない俺としてはなかなかついていけない。正直にいえば、回路知識がない故に、あまり弄り倒さずに最終形にもっていきたいという都合のいい希望があったりするわけである。だれか、「コレで決めろ!」といってくれるととてもウレシイ(笑