ジャンク?

    

 先日の日記で仕事部屋用に「CDプレーヤをヤフオクで物色中」と書いたが、きょう届いたのがコレ。SONYのCDP-333ESD。
 本当は上位機種の555ESDが欲しかったのだが、1回のCD屋めぐり(あるいは本屋めぐり)の予算以内で済ますには折り合いがつかず、こっち。
 とはいえ当時(1986)のCDPはいまのこの価格帯の製品に比べて力の入れ方がちがう。振動対策の行き届いた筺体の設計にはじまって、余裕のある電源ユニット、ピックアップの安定を図るための数々の工夫、オーディオ用のケミコンの多用(Nichion/Muse)など、バブル全盛期じゃなければこれだけの手間と物量はつぎ込めないだろう。決め手のひとつになったのは、D/AコンバータにTDA1541が使われていること。
 
 ところで、この品物は「ジャンク」扱いである。
「CD再生しました。
全ての機能を確認していません。
汚れ、傷があります。
表示部内に1箇所1ミリほどのカビみたいな汚れがあります。
古い機種ですのでジャンクでお願いいたします。」
 出品説明はこれだけ。ちょっとした賭けだが、出品者の過去の評価を見て「これは問題なし」と踏んだ。問題があったとしても、CDPの場合、トレーが出ないとかピックアップしないといった不良なら、部品の交換でたいていは直すことができるはずだ(幸いこの機種の個人メンテナンス情報はネットにいくつかある)。
 ところが、到着した品物を見てちょっとびっくり。
 まずは、あるといっていた「汚れと傷」。小さな傷はいくつかあるもののキレイなもんで、個人的にはまったく問題ない。これならいま俺が使っているメインのCDPのほうが細かい傷が多いくらいだ。少なくとも、この年代の機械でこのくらいきれいな個体はショップに行ってもそうあるものではないはずだ。中をチェックするために開腹してみても、埃がほとんどない(これは出品に際して清掃した可能性はあるが)。
 そして機能。あまり使うことはないヘッドフォン用のボリウムに若干のガリが出るものの、それ以外まったく問題ない。トレーの動作もピックアップもスムーズ。
 品物の状態を書く際には、少なからず個人的な主観が混じるとはいえ、これが「ジャンク」扱い? これがジャンクなら、多くのUsed商品は「ジャンク」といわねばならない。
 それ以外にも、輸送時のピックアップ回路保護のためのネジも止めてあったし(基本といえば基本だが)、梱包のダンボールも流用品ではない新品、中の梱包もすこぶる丁寧、こちらが恐縮するほど念が入っていた。こういう出品者もいるんだな。ただ、こういう完璧主義者には自分が出品したものを落札して欲しくはないというのは、正直なところだが(笑

 とにかく、CD数枚の値段でこの状態の個体が手に入れられれば大満足である。
 これで仕事部屋でも心おきなく音楽三昧が可能になったことを素直に喜んでいる。
 仕事の効率が上がるかどうかは別問題だが(そのまえに、仕事ないじゃん/><!)。